まったりヲタ生活


by hisyamaro
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チャップマン・スティック

プログレッシブ・ロック・バンド「キング・クリムゾン」

ロック・・・いや音楽史上に偉大な軌跡を残すバンド。ボクが一番好きだったのは、80年代(第2期?)の作品「ディシプリン」だ(「レッド」と「太陽と戦慄」も大好きです)。

ディシプリン

キング・クリムゾン / WHDエンタテインメント



ディシプリン=戒律というタイトルからもわかるように、修練をつむ修行僧のような演奏(笑)。ボクは、このアルバムのライブ演奏をビデオで観てから、大ファンになってしまった。

しかし、プログレ・ファンからはすご~く、評判が悪い。↓たぶん悪い原因はこの曲のせい(笑)



「エレファント・トーク」(意味:無駄話)のタイトルどおり、エイドリアン・ブリュー先生による「象の泣き声」が衝撃的(笑)。ぱお~ん!

この曲のほかにも、アルバムタイトル曲「ディシプリン」、異なるリズム(7拍子と6拍子?)のギター2本が複雑に絡み合う、「フレーム・バイ・フレーム」や、“プライマス”もカバーした「セラ・ハ・ジンジート」など、ウルトラCの難易度の曲ばかり。

この当時メンバーは、

ロバート・フリップ卿のギター。

エイドリアン・ブリューの(変態)ギターとボーカル。

ビル・ブラッフォードのドラム。

そして、ベースと“スティック”担当のトニー・レヴィン。

ちなみに、90年代クリムゾン(第3期?)は、このメンツにさらに、ドラムとウォーギター(タッピング楽器)を加えた“ダブルトリオ”編成でスゴイ演奏なので、ぜひ・・・観て(長門風に)。


動画を見ていただくとおり、この“スティック”が実に面白い楽器。

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でっかいフィンガーボードに8~12本の弦が張ってある楽器で、両手8~10本の指でタッピング(弦を叩いて音を出す)による演奏する。

弦は中央より、左側(演奏者側)が低音パートと右側(演奏者と反対側)が高音パートに分かれており、弦は内側から外側へ、低⇒高という構成になっている。シンメトリックな構造は、とてもインパクトがあるだけでなく、視覚的に音の構造を理解しやすくなっているとのこと。

一般的な4度チューニング(10弦モデルの場合)は、(10弦)E-A-D-G-C-F#-B-E-A-D(1弦)。ミュートするので、開放弦はつかわないのだけど。プレイスタイルによって、チューニングは様々のものがあるようだ(ていうか、かなり自由度が高いらしい)。

演奏する際、左手は低音側、右手は高音側を演奏するので、手を交差するような状態になる。ストラップだけでなく、腰のベルトに本体を固定して、体に対して少しナナメの状態で演奏。ちょっとかっこ悪いかも(笑)


↓トニー様は、ピーター・ゲイブリエル(笑)のバンドでもこの楽器をプレイしていた。



ボクが観にいったピーター・ゲイブリエルの(94年の)大阪公演のときは、指に棒切れを付けて弦をたたく「ファンクフィンガーズ奏法」(!)もやってた。本当にすごいベーシストだと思う。


トニー・レヴィン以外で、この楽器をプレイしている人は少ない。80年代に活躍した英国ロックバンド、カジャグーグーのベースの人くらいしか知らない。日本では、渡辺香津美さんのバンドにいたベーシスト、バカボン鈴木さんくらいだ。ここにあげた人たちは、みんなスティックをベースの代わり(+α)に使っているが、チューニングによっては、5オクターブ以上の音域をカバーしているので、ピアノ的な演奏をする人たちもいる。



スタンリー・ジョーダンのようなプレイスタイルのギタリストや、ジェニファー・バトゥン女史、TJ・ヘルメリッチのようなタッピングの達人たちが、この楽器を使わないのは不思議だ。もしかしたら、前述したように見た目がかっこ悪いからかな(笑)。ぶんぶん振り回したり、ステージを走り回ったり、ロック向きじゃないもんな。


ボクは、この魅力的な楽器をずっと手に入れたいなと思っていたけど、次のような理由でナカナカ手が出せなかった。

①高価であること。だいたい50万くらい。中古でも30万(笑)。最近になって、オークションで比較的安価で取引されるようだけど、それでも20万以上。

②演奏技術を習得するのが非常に難しい。ウワサでは、あの渡辺香津美先生も途中で投げ出したそうだ。ホントか?

③いつも品薄状態。スティック製作者のエメット・チャップマン氏は、日本(人)がキライで、なかなか日本にはいってこない。地方の楽器店ではまずお目にかかれない。

ああ、でも後ろ髪ひかれるなあ・・・。お金さえあればなあ・・・(笑)。

と思っていたところ、スティックの代わりになりそうな楽器を発見。こちらのほうについて次回は書いてみたいと思う。
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by hisyamaro | 2010-01-22 16:56 | オンガク