ジャコ・パストリアスの思い出(その2)
2008年 01月 09日
会場はゴルフ場。そういえば10年後の普賢岳の火砕流災害のとき、このあたりはどんなだったのだろう。被害はあったのだろうか?
ジャコは「ギル・エヴァンス・オーケストラ」のゲストとして出演。「THE CHIKIN」なんかを演奏したが、なんかヘンだ。雑?ソロをおもいつくままに好き放題、無軌道に弾きまくっている。全盛期の頃(心身ともに健康な頃)とは明らかに違うことが素人のボクにもわかる。
「スライ&ロビー」の演奏をはさんで、トリにハービー・ハンコックの「ロック イット バンド」が登場。スクラッチを多様した当時最先端のサウンドだ。演奏も終盤になってジャコが乱入。あきらかに酩酊の様子。ステージから連れ出されてしまった。終演後は客席へ乱入。「ハービーは最高」みたいなことを叫んでいる。「NO.1」みたいに指で空を指す。当然(笑)近くによって握手したのだが、酒臭い・・・。そして、ジャコは突然まわりの人を恐れるような目つきになって、(もしかしたら、恥ずかしくなったのだろうか?)舞台とは正反対の芝生の丘の向こうに駆けていった。周りの観客たちも呆れてそれをながめていた。)
その後数年間、彼の情報はほとんど入ってこなくなる。インターネットなんてない時代だし、同じ趣味の友人も少なく(当時ボクは漫研にはいっていたので)、雑誌だけが情報源だったから。だから10代のころジャコの演奏に心酔しきっていたボクが、新聞の片隅に彼の死亡記事を見つけたときのショックは・・・・。(その3につづく)